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アイドルは、推し始めた瞬間から、卒業を覚悟しないといけない。特に女性アイドルは。

それまでの期間、どれ程までに悔いなく推しの笑顔や幸せを追えるか。そこには他のファンと比べて自分は、と思う必要などなく、自分がどれくらい推しと思い出を作れたのか、どのくらい笑顔を見られたのか、が私の推し事の1つの目標でもある。

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乃木坂46 2期生 山崎怜奈ちゃんに話したかったこと。

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皆さんは推しメンのどこが好きなんだろか？
顔？性格？声？パフォーマンス？はたまた演技？

私は正直、いつ、なんで、れなち推しになったのか分からない。
ただ「なんとなく気になるな」という感覚から、どんどん好きになっていった。

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初期の頃のれなちのブログは自撮りが多く、特に大きな仕事はなく、と言った感じだった。だからコメントも在り来りで当たり障りのないものばかりだったと思う。

しかしそんな中でも初めて行った握手会の時に私の名札を見て「いつもブログにコメントしてくれてるよね？」と言ってくれたあの瞬間、私は本当の意味で「山崎怜奈ちゃん推し」になった。

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よくアイドルがいう「コメント見てます❤」や「お手紙読んでます❤」や「ラジオのメール見てます❤」はお世辞だと思っていた。
乃木坂46にいるアイドルが、そんなこまめに見たりしてないだろって思っていたのだ。

でもれなちの言っていたことは事実で「あ、この人は嘘をつかない人なんだな」と思ったことも今も推し続けている理由の一つだ。

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しかしね、本当に山崎怜奈ちゃん推しはなかなか色んな感情があった。

⚠︎ここからは感情がダダ漏れになるよ⚠︎

初期の頃は勿論研究生だったこともあって仕事が少なくて、正直に言うと悲しかった。
可愛いし賢いのになぁって。

ある時、舞台『じょしらく』のオーディションで台本を丸暗記して望んでいた姿が話題に上がったりしたから(お、いよいよこれからか！)なんて思ってたら、学業で活動休止があったり。

そしてそして活動復帰をする頃には他の2期生が選抜になっていたり、アンダーでも良い立ち位置に付いていたり…。

悔しかった。何回も泣きそうになった。選抜発表だって毎回暗い顔をしたれなちを見るのが辛かった。

それでも私はれなちをずっと信じ続けた。
だって嘘をつかない人だから。
それはファンに対しても、自分自身に対しても、努力に対しても。

2018年。有難いことにれなちは衛藤美彩さんの後任として『金つぶ』のアシスタントを務めることになった。何回もホームページを開いて「山崎怜奈」の名前を目で追って嬉しくなった。

その頃から、段々とブログの『告知欄』が増えてきた。ブログの中でも「告知欄が長くなっていくのが嬉しくて、だいぶ先の告知も書いちゃう」って書いていた気がする。

握手会も全完売することが増え、レーンもループするのが大変なくらいだった。

きっと私が明確に「れなちに選抜に入って欲しい」と思い始めたのはこの頃だと思う。

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ここで、私が選抜にこだわってきた理由をサラッと書く。

やっぱり「選抜・アンダー」という分け方がある以上、「選抜になって欲しい、選抜にいて欲しい」というのはオタクの本望だと思う。
みんな口にしないだけで、みんなそう思う。

『ブランコ』でれなちが初めて3列目以外のポジションになり、メールか何かで「ようやく足に照明が当たらない位置で踊れる(曖昧)」と来た時に私は「この子には絶対選抜に入って欲しい」と思ったのだ。

私はそう思い始めてから「選抜に入れるように頑張ろうね」なんてコメントを書いたこともあるけど、それはきっと重荷だったんだろうな、と思う。

ただじわじわと、れなちは選抜に入れる圏内には確実に近づいてきていた。
その長い腕が選抜に触れるのにはもう少し、

だった。

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ある時かられなちは「選抜・アンダー」に拘らなくなった。それはある種の“諦め”と捉えるか“吹っ切れ”と捉えるか。

私は“吹っ切れ”だと捉えた。
この時点で既に3期生は在籍しており、握手会が全完売したとしても選抜に入れない人は他にも沢山いた。

だからきっと“諦め”た訳じゃなくて“吹っ切れ”たんだな、と。

勿論それに対して生粋のアイドルファンは「それでいいの？」と思うのかもしれない。私だって結構直近まで「それでも選抜にいる姿が見たい」って思ったよ。そんなの。誰よりも思ってたよ。れなち推しはきっと。

でもだってさ、分からんのよ、もう。
選抜に入れる基準なんて。
その頃から今の選抜を見てみるとれなちが選抜に“入らない”理由は沢山ある。

外仕事が忙しいのは勿論だけど、今の乃木坂の選抜制度は「握手人気(ミーグリ人気)」ではなく、「武器の少ない子に武器を持たせる選抜」だ。

だから自分の力で武器を沢山身につけた彼女は“入れない”のではなく“入らない”のだ。

まぁこうやって書くとね、「強がってんの？」とか思われそうだけど、こう思うことで山崎怜奈ちゃん推しの私自身はメンタルを保てていたんよ。本当に。

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そんなこんなでいつの間にかれなちはめちゃくちゃ仕事が増えていた。
ラジオ、ひかりTVでの冠番組、MARQUEEの連載、Qさまも準レギュラーで江戸恋にも多数出演…ここに書ききれない程に。

多忙になるにつれて、私も情報を追えなくなってきた。ただそれは嬉しいことでもあった。

そして多忙であっても必ずメールをくれる推しが大好きだった。

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そんな多忙な中で行われる握手会はすっかりれなちレーンは多くの人で賑わっていた。

私自身、そんなに遠征が出来るわけでないのに、れなちは毎回「覚えてるよ」と言ってくれたり名前を呼んでくれたり、私が送ったお手紙のことを覚えていてくれていた。

ああ、本当にこの人はファンのことを大切にしていて、「アイドルとファン」というよりも「人と人」として繋がりをくれる人なんだな、と思った。

彼女を推し続ける理由、「嘘をつかない」もそうだけど「ファンのことを信頼してくれているところ」もそうだ。

何かあればファンを頼ってくれる。難しい仕事の時は「応援して欲しい」と伝えてくれる。そして何より「どんな時も背中を押してくれる」と信じてくれている。

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2021年、5月11日。

仕事の休憩中、Twitterを開くとトレンドには「山崎怜奈」の文字。慌てて追うとどうやら彼女は「27thシングルのアンダーセンター」を務めることになっていた。

驚きと嬉しさで休憩に入ったばかりなのに、慌てて高山一実さん推しの先輩がいる事務所に駆け込んだ。

「れなち、次のシングルのアンダーセンターになりました！」

「え！おめでとう～！良かったねぇ～！」

という会話をした記憶がある。
本当に嬉しかった。
そしてアンダーライブで座長を務める姿を絶対にこの目で見たい！と思った。

のだが、アンダーライブ史上唯一の無観客ライブとなってしまった。

私はなんとツイてないんだろうか。
開催されるはずだった2期生ライブも初めて自名義で当選したのに、コロナの影響で開催できなくなってしまった。

しかし配信で見られるというのは、みんなと同じテンションで盛り上がれるよね、という持ち前の切り替えで乗り越えた。

そして何よりそのライブが「座長・山崎怜奈！」というよりも「一人一人が輝ける場を」というライブだったのも、なんともれなちらしくて、胸が苦しくなった。

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もうこの頃には「れなちが選抜に入らないのはおかしい」派閥と「れなちは多忙すぎるから選抜に入ったら体調を崩す」派閥と「錆びたコンパスは2021年にリリースされた乃木坂楽曲で一番素敵な曲」派閥に分かれていた(私は最後の派閥の人)。

そして私自身も「選抜に入って体調崩しちゃったりして(ファンに申し訳ない)とか思われるのは嫌だな」とは思っていた。入ったら入ったで喜びはしますけど(小声)

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2022年、6月13日。

スーパーに行こうとした時、Twitterを開くとトレンドには「山崎怜奈」の文字。慌てて追うとどうやら彼女は「卒業発表」をしたらしい。
その時のことは1つ前のノートで書いたから割愛する。

その日から私はカウントダウンのアプリを入れた。

ただまぁ、寂しくなる暇はさほどなかった。

卒コンや卒セレはしない。
それは彼女の中に「ライブはみんなそれぞれが輝く場所だから」という考えがあるからだ。
そうだろう、そうだろうよ。君が座長のアンダーライブもそうだったように。

ただその代わりに #乃木坂ラジオほぼ全ジャック が始まった。
なんととち狂った企画だろうか、本当にれなちらしい。

しかもその上「乃木坂クイズ」を作問していたのだ。

あんなにハードスケジュールの中でどこにそんな時間があったのか。本当に私と同じく1日24時間なのだろうか。山崎怜奈ちゃんだけ46時間ないとおかしいレベルだ。

要するに「ファンもれなちを追っかけていたから寂しがる余裕がなかった」のだ(私は)。

しかしラジオ企画もクイズ企画も終わった今、寂しい。
ふとした瞬間に「あともう少しでアイドルである山崎怜奈ちゃんは見れなくなるんだ」とか「もうステージでキラキラニコニコ胃もたれ系アイドルでいる山崎怜奈ちゃんは見られないんだ」とか思ってしまって、通勤中に何回も泣きそうになった。

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ここまで長々と書いてきて、読んでくれてる人は居るのだろうか。居たとしたらお金を払ってあげたい。

山崎怜奈ちゃんを推し続ける理由、最後は「らしくいてくれる」こと。

彼女自身、自分のことを「王道アイドルらしくない」と言うけど、それは裏を返せば「乃木坂らしい」のだと思う。
今までだって「アイドルらしくないアイドル」が乃木坂には何人かいた。名前は怒られそうだから書かないけど。

ただその子達は皆一様に「乃木坂らしさ」を持った子達だった。

というかきっと乃木坂の1期や2期は「アイドルを目指して入る」よりも「自分や環境を変えたくて入る」子が多かった。

チャップリンの暗唱をしちゃって、舞台のオーディションで台本丸暗記して、歴史が好きで、クイズが好きで、ラジオが好きで。

そりゃきっと王道アイドルが好きな人からしたら魅力を感じることは少ないかもしれない。
でも乃木坂46が好きだった私は彼女に魅力しか感じなかった。

そして自分の未来を切り開くと共に、後輩達に対して「こういう道、こういうアイドルもいるよ」と示してくれている「開拓者」のような存在だと思う。

乃木坂46に、山崎怜奈ちゃんが居てよかった。

ここからは私が実際にれなちに書いたお手紙の一部を抜粋する。(コピペ)

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乃木坂に入ってくれてありがとう。
握手会やミーグリで名前を呼んでくれてありがとう。
アイドルとして、一人の人として接してくれてありがとう。
ステージの上でキラキラ輝いてくれてありがとう。
2回、乃木坂を辞めようと思った時、踏ん張ってくれてありがとう。
弱い部分も見せてくれてありがとう。
仕事を通していつも元気や笑顔、知識をくれてありがとう。
推させてくれてありがとう。
ファンを気にかけてくれてありがとう。
モバメもトークも忙しい中送ってくれてありがとう。
「錆びたコンパス」でセンターに立ってくれてありがとう。

こんなにもありがとうを言わせてくれてありがとう。

アイドルになってくれてありがとう。
出会ってくれてありがとう。

あなたを推せた9年間、笑顔と幸せと悔しさとありがとうに溢れた推し事を出来て、オタクとして、一人の人間として嬉しいです。
そして前に進むための期間を設けてくれてありがとう。

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こんな風に思えるアイドルに出会えたことはオタク冥利に尽きる。
そして何より私の人生の中で大切な思い出だ。

れなちがいたから見ることが出来た景色、出会えた人達、思い出、想い。

どれもがキラキラ美しいかと問われればそうでは無いかもしれないが、少なくともあなたがアイドルで居てくれて9年半、私も楽しかったよ。

これにより、私が最初に書いた目標は無事に達成されたのだ。

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これからもあなたの進む道は真っ直ぐでは無いかもしれない。
そんなことはあなたも、あなたを推している人もみんな承知の上だと思う。

それでもあなたの進む道に少しでも、ゆっくりでいいから、綺麗な花が咲きますように。

どんなに思い出が色褪せても、アイドル山崎怜奈ちゃんを推していた毎日は大切な宝物です。

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「立ち止まってるより前へ進め」

きっとこの先もこの言葉に背中を押され続けるし、背中を推し続けます。

山崎怜奈に、出会えて良かった。

乃木坂46 2期生 山崎怜奈ちゃん、9年半お疲れ様でした。

山崎怜奈さん、これから先も、よろしくお願いします。

未来に向かっていざ出陣！！！

🧭Break a leg🕊

2022.7.17 ちゃんばぁ⊿

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