自分のこと。

私は女だ。女だけど、女性アイドルが好きだ。そして一人称として僕も俺も使う。それが世間的におかしいのが嫌だ。

前にもどこかで書いた気がするけど、私はこの職場で働き始めてから3年ほど経った時、お客様になかなか衝撃的なことを言われた。

その時はたしか、着物売り場のレジに入っていた。着物は畳み方が普通のお洋服とは違うから私はレジを打ち終わったあと、販売員さんが着物を畳むのを待っていた。(この時販売員さんはお手付きの袋を探していた。)

するとお客様が私を見て「ちょっと、何突っ立ってんの?あんた男に畳ませて恥ずかしくないの?」と言ってきたのだ。

とてもショックだった。声を荒らげていわれたこともそうだけど、その方の思考の中に「服は女性が畳むもの」という概念があることがショックだった。(その後販売員さんは急いで着物を畳んでお客様を帰したけど、私は号泣した。)

多分その時に、私は初めて‘ 性別 ’に対する違和感を持った。

それまでは職場でも「女の子なのに女の子のアイドルが好きなの?」と言われたことはあったけど、真正面から知らない人に性差別的な発言をされて、素直に言うとムカついてしまった。

(私の会社で言うと男性であろうと女性であろうと販売員さんが自分のショップの商品をお包してお客様にお渡しするので、レジは基本的に金銭授受しかしない。)

ここから急に私の家族の話をする。

父はりゅうちぇるを見て「気持ち悪い」と言うタイプの人間だ。「男がなよなよして」「男が化粧して」と言う。

母は特に何も思わないタイプの人間だ。というかそういうことに対して何も聞いたことがない。でも昔、何かのきっかけで「もし私が女の子が好きだったらどうする?」的な会話をしたことがある。その時は「自分の子供には変わりないからそのままかな」みたいなことを言っていた(気がする)。

姉は特に偏見とかはない気がするけど、キッチンに私の元彼が入るのは嫌がっていた(気がする)。

私はと言うと、スカートを履いている男性が好き。というか、自分の生きたいように生きている人がとても好きで、男性とか女性とかあまり関係なく、そういう生き方をしている人が好き。だからりゅうちぇるも素敵だなぁと思う。

同じ家庭で暮らしていても性に対してこんなに感覚が違うわけだから、それが世の中を対象にしたらどうなるのか、興味がある。

きっと今の時代は昔よりもLGBTについて関心が高まっていて、差別は無くなってきてるのかな、とは思う(海外よりは全然だと思うけど)。

なんでこんな話を書いたかというと、私は、男性が好きなのか、女性が好きなのか、はたまた女なのか、男なのか、分からないからだ。

ただ月一で来るアレの日にようやく「あー女だったか」くらいの認識をする程度。

身体は女だし、普通に男性を見てもときめくし、女性を見てもときめくし。

一体なんなんだ。

自分で自分が分からない。

26歳になってこんなに自分の性について悩むなんて思ってなかった。

ただ私は、女らしくとか男らしくとかよりも、自分らしく生きたいので、自分のことを少しでも好きでいてくれる人を大切にしたいなぁと常々思う。

要約すると「の子」って名前は、素敵だなぁ。

女の子でも、男の子でもないから「の子」。

後付けの理由でも素敵だと思った。

私は本名を気に入ってるけど、本名よりも「ちゃんばぁ」で生きたい。

その名前でやってるSNSが1番自分らしく居られるから。

現実の自分と、SNSの自分、どっちが自分が分からないけど、きっとSNSの自分が1番自分だから。

あと3年。あと3年のうちに、やれることをやっておかないと。タイムリミットは直ぐに来るから。

やっぱり、ちゃんばぁが1番好きな名前です。


2021.1.15

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