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さよならを、ありがとう。

随分と、顔の整った子が、1人だけいた。

白石麻衣、って言うんだ。この子。可愛いな。推そうかな。

その日から、今日で3314日が経つ。約9年間。ヲタクとしては長い方なのかは分からないけど。

「存在するだけで影響与えてる」

まいやんは、凄い。この約9年間、ずっと乃木坂を引っ張ってきてくれた。弱音を吐かず、辛いとこを見せず、ただただ前に向かって走り続けてくれた。

アイドルとしてのまいやんは、キラキラしている。ステージでも、テレビの前でも、常に笑顔。でもバラエティだとリアクションが良くて色んな表情を見せてくれる。

そして何より、プロ意識が高い。それはもちろん乃木坂46の1期生としての自覚や価値を一番分かっているからだと思う。

モデルとしての白石麻衣ちゃんは、本当に女の子の憧れで、可愛さと美人さを持ち合わせているルックス、太ってないけど健康的な体型、スタイルの良さ、どんな服でも似合う女性。

老若男女問わず愛される、そして何より乃木坂に女の子ファンが多い、というのも麻衣ちゃんの影響が大きいと思う。

それでいて「可愛い」と言われても謙虚に、かと言って否定せずに「ありがとうございます」と言える姿勢。

麻衣ちゃんが歩けば、そこはもうどこであろうとランウェイになる。(比喩)

女優としての白石麻衣さんは、シリアスな役でもコメディ的な役でも、ソツなくこなすイメージがある。でもそう見えるのは影で絶対努力をしているからで、その姿を決して表に見せない。

「俺のスカートどこいった」に出演した際、俳優の古田新太さんに気に入られるほどの好演ぶりで、凄く嬉しかった。

「しあわせはいつだって近くにあるんだ」

私が初めて握手会に行った時。麻衣ちゃんの握手券は5枚ほど。それでも人目見れて、何より握手が出来て、会話ができるということが嬉しかった。

身分証と券を見せて、長い列に並んで、あと3人くらいから本物のまいやんが見えて感動したのを覚えてる。なんならめちゃくちゃ緊張したことも。

「北海道から来ました」「本当に?ありがとう~」「ずっと推していて」みたいな会話だった。でもそれだけでも話せて嬉しかった。あのまいやんが私の目を見て話してくれた。手を握ってくれた。

私は別にスピリチュアルとか興味無いけど、まいやんの後ろには本当に光が見えた。オーラが煌々と。

最後の2枚の時、今でもレポを覚えている。

「あのね、明日北海道に帰るの」「え~そうなの」「だからハフーンして欲しい!」「(ハフーンしながら寂しそうな顔をして)またね~」

そのまたね、は来なかった。本当ならラストシングルである「しあわせの保護色」は全握に行く予定だったけど、叶わなかった。それだけが唯一の心残り。

「いつか今日を思い出すまで」

1月7日、朝。起きてからTwitterを見るのが日課なので、いつものようにトレンド欄を見たら「白石麻衣」「卒業」のワードが目に入った。TLを見ると、すぐに日刊新聞の記事が目に入ってきた。

「あぁ、ついにこの日が来たか」

そう思った。今まで何回も想定していた。深川麻衣さんが卒業発表した時。橋本奈々未さんが卒業発表した時。生駒里奈さんが卒業発表した時。西野七瀬さんが卒業発表した時。どの瞬間にも、ふと「まいやんはまだ卒業しないよね」と思いつつも、考えてはいた。

でも頭で受け入れるより先に、私の身体は寂しさを享受した。涙が止まらなかった。私の大好きなアイドルまいやんを見れなくなる。

しかしコロナの影響で卒業はどんどん先延ばしになり、9月になった。きっとまいやんにとっては歯がゆい時期だった思うけど、私は嬉しかった。少しでも長く「乃木坂46の白石麻衣」が見られるから。

ただ、本当にこれだけは思う。今までずっと乃木坂にいてくれてありがとう。色んな子が卒業や引退をしていく度にきっとまいやんは色んなことを考えたし、思ったと思う。それでも約9年間。いてくれた。残ってくれた。引っ張ってくれた。導いてくれた。だから、今は悲しさよりも「有難う」の気持ちが本当に強い。もちろん本音を言うなれば、寂しいけど。

「諦めるなら1人でいいけど、夢を見るなら君と一緒がいい」

私はそんな素敵なアイドルまいやんをずっと応援できて本当に幸せだった。だって、デビュー前からずっと見てきたアイドルで、デビュー前からずっと好きなアイドルで、アイドルである白石麻衣を余すことなく見ることができたから。

何か辛いことがあった時、悲しいことがあった時、背中を支えてくれたり、寄り添ってくれた大好きな乃木坂は、全部あの日のまいやんがくれた宝物みたいな存在。

年に1回しか行けない遠征こそが私の楽しみで、生きがいでもある。

あれもそれもこれも全て、まいやんがくれた未来だった。あの時まいやんを見つけられていなかったから、今みたいな未来はないし、こうして色んなファンの人たちと関わることもなかったと思う。

色んな夢を、まいやんは見せてくれた。色んな景色を、色んなステージを。

「遠くの幸せ願う」

長々とまいやんへの気持ちを書いてしまったけど、全て本音で思っていたこと。

これからはアイドルとしてステージに立つまいやんではなく、モデルとしてランウェイを歩き、女の子の永遠の憧れである白石麻衣ちゃんを、女優として色んな役に染まりつつ、自分という個性を出す白石麻衣さんを応援することになると思う。

いつの日か、まいやんは「深イイ話」で「ずっとこのお仕事をしているつもりは無い」と言い切った。

あの時、アイドルじゃなくなったら、私たちの目の前から消えてしまうんだ、と思った。だからこそやっぱり卒業しないで、と思ったりした。

でも今の白石麻衣さんには、沢山の夢や希望ややりたいことが積み重なっているはず。そんな楽しみなことある?これからも応援できるという楽しみと、応援させてくれる寛大さと、何より卒業しても元気な姿を見られ機会がある、ということが本当に嬉しい。有難う。

「さよならをありがとう」

きっとね、まだ歌番組を見る度にまいやんのことを探しちゃうと思う。パフォーマンスも歌声も。

それほどまでに私は、アイドル白石麻衣が大好き。乃木坂46の白石麻衣が大好き。

色んなメンバーの卒業の度に書いてきたこの言葉を、いよいよまいやんに書く日が来るなんて。


出会ってくれてありがとう。

推させてくれてありがとう。

沢山の笑顔と幸せをありがとう。

アイドルになってくれてありがとう。

乃木坂46に入ってくれてありがとう。

そして何より。この言葉に尽きる。

さよならをありがとう。

ずっとずっと忘れない。大切な推しメン。

あなたがいた9年間は、私の青春でした。

4次元から来たマヨラー星人がいつの間にかみんなから愛されるトップアイドルになっていた。

まいやんへ。

約9年間お疲れ様でした。

白石麻衣さんへ。

これからも応援させてください。

2020.10.28 ちゃんばぁ

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